Tom Fielding Golf School Japan
ベテランゴルフライター塩田正が取材を通して教わった「前傾の基本姿勢のチェック法」を、自身の著書「ゴルフ、“死ぬまで”上達するヒント」よりご紹介。
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春のアプローチはPWのコロがしで上手にスコアメイク! 冬から春へ。季節が変われば、コースの顔も移り変わってくる。春のコースには春の顔があることを肝に銘じてプレーすることが肝要だ。好スコアを出すには結果を先に求めずスタートからゴールまで、自分が実行すべきポイントに気持ちをしっかり向けよう。 風向きの変化とボールのライに気を配ろういよいよシーズンイン! 寒い季節はゴルフを封印していた人も、プレーしたくてウズウズしていることでしょう。今回は春ゴルフをエンジョイするための注意ポイントを、私の経験を通して説明したいと思います。 ツアーキャディとしてよく3月の初めからトーナメント会場に足を運んでいましたが、春は風が強いというイメージがあります。冬も風が強いですけれど、春は違った意味での強さなのです。最初は暖かく感じる風が南から吹いていたのに、途中から急に風向きが変わって寒い北風がビュービューなんてことがよくあって、風向きと気温の変化が大きい。 暖かければカラダがよく動くから、球が冬よりも1割増し、アイアンなら一番手ほど飛びます。その分、球が上がりやすいので風の影響を受けやすい。寒くなれば真冬並みにカラダが縮こまってカラダが動きにくく、球があまり飛ばなくなります。 その点を考慮して風向きに絶えず気を配り、クラブ選択や目標設定の判断ミスを少なく抑えましょう。ダウンベストを着用するなど、気温の変化に対応しやすいようにウェアを工夫するのも大事なポイントです。 もう一つはアプローチを打つ前にボールのライをよく確かめること。春は芝がまだきれいに生え揃っていない場所が多く、地面は冬ほど硬くはない。SWでボールをクリーンに打つのはとても難しい状況ですから、こんなときプロたちはAWやPW、9番アイアンなどを持ち、低くコロがします。ピッチエンドランやランニングアプローチを多用し、簡単なゴルフでスコアをまとめているのです。 フェアウェイでも鋭角に打ち込んだらフェースの刃が刺さって大ダフリということもあります。ボールのライがあまり良くないと判断したら、打ち込まず払い打ちのイメージでスイングしましょう。 ![]() 春先は芝がきれいに生え揃っていない場所が多い。ボールのライを見て、SWで上げるのは危険と思ったら、PWでできるだけ低くコロがす作戦を立てよう。 リピータブル スイング|再現性を高めよう どうしたら ゴルフが上手になれるか。答えは 当たり前のことだが グッドショットの割合を高め、大きなミスショット、例えば、OB になるようなショットの頻度を下げることである。そのためには 自分のゴルフスイングの再現性を高める必要があるが、グッドショットが出るスイングを繰り返し再現するには 様々な工夫が必要で その鍵を握るものが クラブの感触である。 ♦ スイングの再現性 グッドショットは 時々出るが それを高い頻度で打てない。偶々 間が良かった時に グッドショットになるに過ぎず、グッドショットが出るスイングを思うようには 再現出来ないという問題を 貴方は 抱えていないだろうか。如何に 素晴らしいショットが時々出来ても 繰り返し 再現できなければ お気付きの通り その価値は 低い。それが出ることを期待し 毎回 ショットをするだけでは 残念ながら 良い結果にはならない。上手になるには 絶対に ゴルフスイングの再現性に拘る必要があり どうしたら 毎回 同じようにクラブを振れるのかを考える必要がある。そして、その高い再現性の実現こそが ゴルフ上達の鍵なのだ。 そんなスイングの再現性を考える上で大切なのが スイング時のクラブの感触だ。最終的に クラブフェースで ボールを捉えるのだから クラブヘッドが何処にあって、そのフェース面が何処を向いているのかとか、シャフトのしなりの感触などが 重要なことは言うまでもない。それを感じ取って コントロールしているという感覚がなければ 毎回 同じようにクラブを振ることは 難しい。そんな クラブの感触は 上半身の回転や下半身の安定 そして 体全体のバランスなどの影響も受けるが、何と言っても (a) クラブの握り方と握る強さ、(b) 手首の使い方、(c) 腕の振り方に左右されるところが大きい。 ♦ 手首の使い方 下記のイラストは アメリカのトップツアープロのバックスイングの写真をベースに作成したものだが、テイクバックで クラブが腰の高さまで上がった (1) の時点では コックを あまり入れていないことが分かる。 ただし、(1a) のようにこの時点でコックを入れてクラブヘッドをより高い位置に運ぶことも出来る。(1b)の時点では両腕が上がっている段階です。また、手が頭より高い位置に上がった。 (2) の時点でもコックの入れ方次第で クラブヘッドは, (2a) にまで行くスタイルにもなる。しかし、この選手はコックを抑え気味に使ってスイングをしトップは シャフトが地面と水平になる前のポイント (2) で止め バックスイングを完了させている。 クラブヘッドの動きは コックを入れる動作の前半に加速し早くなり、その後半に減速し遅くなる。その変化の度合いは コックを大きく入れれば 大きくなるし、小さくすれば 小さくなる。一方、クラブの感触はこの加速、減速の変化の度合いが大きくなるとコンスタントに感じ取ることが難しくなるという性質がある。 ♦ 重力質量と 慣性質量 クラブの感触について説明するあたり まずは 重力質量と慣性質量という概念について簡単に説明しよう。引力と質量によって重力質量 つまり ものの重さが決まるが、長い棒の先に錘が付いていれば その棒の長さに比例して 手元に感じる重力は てこの原理で大きくなる。因みに、クラブの重さ(重力質量)は クラブが地面に 水平な時に 最も大きくなり その時に クラブの重さ、即ち、感触を(クラブが動いていない条件下では)最も 明確に感じ取ることができる。一方、慣性質量は ものが加速しながら動くことによって 質量と加速度が変数になって生じる力で それによっても ものの質量、即ち、重さを 感じることができる。つまり、クラブを感じながら打つためには 重力質量か慣性質量の何れか または 両方を使う必要があるのだ。 ♦ クラブの感触の最大化 我々の多くは 前述の (a) (b) (c) が大きく、一方で (d) の体の回転が不十分になる傾向があるが特に コックが必要以上に大きく左腕の肘が大きく曲がる傾向がある。トップでシャフトが地面と平行になるイラスト (2a) のようなイメージで 腕を振り、コックを入れているからだが、その考え方を まずは 変える必要がある。トップは (2) で止めるイメージで (2a) になるのが一般的で (2) で止めるには (2b) で止めるくらいの意識が必要になる。 いずれにしても、クラブの重さは 体から離れた所にあった方が大きく感じられるものだから 多くの人は イラストの (2) もしくは (2b) のイメージで コンパクトな ゴルフスイングをし クラブヘッドを遠くに 置くイメージ、そして、クラブを直ぐに上に持ち上げないようにスイングすることで クラブを より明確に感じることが出来るようになるはずだ。 一方、ダウンスイングでも 継続的にクラブを感じながらクラブを振るには コックを腕が太ももの辺りに落ちてくるまで 解かないようにすべきである。コックが解け始めると クラブヘッドは 一気に 加速(ただし、その後 直ぐに 減速)されるが、加速モードで クラブの感触は その慣性質量によって大きくなるものの 減速モードでは その逆の現象が起きる訳だから ボールに クラブフェースが当たるまでは クラブヘッドは 加速モードで動いて その感触を その慣性質量によって 常時 明確に感じ取れるようにしたいという理屈になる。 ![]() クラブヘッドが 加速モードで動いている時に起きる もう一つの注目すべき現象がある。それは シャフトのしなりである。シャフトは クラブヘッドが 加速モードで動いている間は 右のように しなる。つまり、シャフトのしなりを感じられるように 体を動かし 腕を振ることで クラブを上手く操れるようになるという考え方も出来ると言うことだ。シャフトが好ましく しなった状態でボールを打ってやろうという感覚でクラブを振るのである。分かり易い感覚だから 試してみると良いだろう。 クラブを より感じながらスイング出来れば それを コントロールする 体の動きをどうすれば良いかということも 自ずと 感じ取れるものである。しかし、シャフトの感触や クラブフェースの向きの感触がなければ スイング中に 体をどのように動かせば良いかも決めかねるだろう。結果として、ボールが何処に飛んでいくのか 自信を持てない状況でクラブを振ることになり、その不安がスイングのバランスを さらに崩し 大きなミスショットの原因になることもある。 最後に 繰り返しになるが スイングの再現性を高めるには クラブを感じ取ることが出来るスイングを身につける必要があると言うこと。そして、それが出来れば、大きなミスショットをすることは激減するだろうし、自分のショットに対する自信も大きくなるだろう。その観点から実験的に試して欲しいのが 次の三点である。 (1)コックを 小さく抑え目に (2) 腕の振り幅を小さくし肘を大きく曲げない (3) シャフトの "しなり" を感じられるよに 腕を振る 現在、貴方がどんなゴルフスイングをしているにせよ、この三点を実行し クラブの感触の変化をまずは 実感して欲しいのである。その上で、最終的にどのようなスイングにすればショットの再現性が高くなるかを考えてみよう。これを機会にスイング中のクラブの感触がスイングの再現性に及ぼす影響と前述のスイングメカニズムについて もう一度良く考え、自分のゴルフスイングが どうあるべきかを 十分研究してみて下さい。 ゴルフの交感神経と副交感神経を自在に操ってスコアアップするための話 一度は聞いた事があるかもしれない”交感神経“と”副交感神経“という言葉。自律神経に関わるキーワードなのですが、実はスポーツで自分のパフォーマンスを出し切るのにとっても重要な要素なんです。 つまり自律神経がコントロールできれば、いつも以上のパフォーマンスが出せるかもしれない。今回はそんな自律神経についてご紹介します。 自分の意志では動かせないのが自律神経自律神経とは呼吸器や循環器などの内臓や血管などの働きをつかさどっている神経の事です。 臓器や血管などは自分の意志で動かすことができません。お酒を飲みすぎたからと言って、「肝臓を活発に動かすぞ!」というコントロールはできません。こういった内臓のコントロールなどを担うのが自律神経の役目なのです。 そして自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経にわけることができます。この2つの神経は全く正反対の働きをして、体の動きをサポートしています。 ゴルフには交感神経優位が良い?交感神経は、主に身体が活動的になる昼間に活発になる神経です。起きている時間で体を動かしている時や仕事をしているとき、勉強、家事全般をしているときに活発になります。交感神経が優位な状態になると心拍数が高くなって血管が細く収縮し、すぐに動き出せる状態になります。 これは人間がまだ野生の動物だったころ、敵と遭遇した際にすぐに戦ったり逃げ出したりすることができるように備わった動物本能なのです。 ここまで聞くと、「ラウンド中は常に交感神経が優位になるような状態を作ればいい!」と思うかもしれません。しかし、交感神経が優位な状態が続くと、筋肉が収縮し、体の末端に力が入りやすくなります。 これはスイング中の”力み” につながり、ミスショットの原因になります。さらにはスイングのリズムも早くなり、ミスを誘発します。ミスをすると興奮状態に陥り、さらに交感神経が優位な状態となってミスの悪循環に陥る可能性もあるのです。 また、交感神経が優位になり興奮状態にあるときは、冷静に判断ができなくなるおそれもあります。自分の置かれた状況を冷静に把握できないと、ミスを取り返すため無理なマネジメントをしがちになります。 番手の選択、ライや風の状況などの判断を見誤ったり、ピン位置など必要な情報を考慮せずにショットをしてしまうのです。 ラウンド中は交感神経が強くなりすぎず、副交感神経とのバランスが取れた状態を目指しましょう。この状態がもっとも高いパフォーマンスを発揮するといわれてるのです ラウンド中のストレス軽減が重要思った通りのショットが打ててもアンラッキーなミスになったり、思いもよらぬ大たたきをしてしまうと一気にストレスがかかり、身体は緊張状態に陥ります。そうなると交感神経が優位に働き身体全体の筋肉が硬くなりやすくなります。 そういった時には意識的に深呼吸をし、「前のミスによって自分はいまストレスと感じている」と自覚をするようにしましょう。そうすることで自分の状態を客観視することができ、必要以上にストレスを感じにくくすることができます。 さらに顔の表情筋を緩ませることで、緊張状態を和らげることもできます。 今シーズン米女子ツアーで5勝を挙げ賞金女王を争うアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)は、メンタルトレーナーのアドバイスでスイング前のルーティーンに”笑う”という行為を取り入れています。意識的に笑顔を作ることで表情筋を緩ませ、緊張状態を作らないようにしているのです ラウンドの前からも準備が必要自律神経のバランスは朝起きたときのものが、その後1日続くと言われています。そのためラウンドの前からの準備が好スコアを出すカギを握っているのです。
まずは朝起きたら、カーテンを開けて日光を浴び水を飲みましょう。日光を浴びると体内時計が「朝になった!」という事を感知して活発に働きはじめます。水を飲むのも同じで、口から物を入れて内臓の動きを活発にして身体が動きやすくなる準備をさせる効果があるのです。 また、着替えなどの準備は前日までに済ませ、時間に余裕をもって家を出るようにしましょう。これはストレスとなる要因を少しでも少なくするためです。 人間はストレスを感じると3時間程度は抜けないと言われています。「忘れ物がないか心配…」、「時間に間に合わないかもしれない…」というストレスを感じると、その日のティーオフまでにストレスが抜けきらず、冷静ない判断ができなくなる可能性があります。 ラウンド前に準備を済ませ状態を万全にし、ラウンド中に興奮状態に陥ったときは状況を客観視してリラックスをすると、自律神経のバランスが良くなりパフォーマンスを最大化することができるでしょう。 トム フィールディング ゴルフ スクールブロック練習 or ランダム練習 4/25/2016 0 Comments 「ブロック練習とランダム練習」 スポーツの世界ではよく知られたこの2つの練習方法をゴルフに当てはめると、 1本のクラブを徹底的に打ち込むのがブロック練習、 複数のクラブを無作為に選んで打つのがランダム練習ということになります。 それぞれの長所と短所を挙げると、ブロック練習は上達の手応えを感じやすく、それが練習を続けるモチベーションになること。 反面、実践では効果を発揮しきれない場合が多い。 ランダム練習は一球一球慎重に打つことによって、必然的に脳を使って打つので実戦に強い。 反面、練習効率が悪く技術の向上を実感できにくいので精神衛生上好ましくない。ということだそうです。 記事ではどちらがいいか悪いかということではなく、 「技術の習熟度は人それぞれだが、自分が今何を求めているのかを理解し、効果的な練習方法を使い分けることが重要だ」としています。 翻って自分はどうしているかというと、最近はブロック練習がほとんどです。 それもほとんどショートアイアン。前にも書きましたが、長いクラブを持つとどうしても振りたくなって、リズムを崩してしまいます。 そこで120yardまでの距離をSWから9Iで打ち分け、30yardのアプローチも結構やりますね。あれ、よく考えるとブロック練習なんだけど、ランダム練習の要素もあるってことになるんでしょうか。 そういえば以前は過去に回ったコースのスコアカードを持って行き、各ホールをシミュレーションしながら打っていたことがありました。 ドライバーが大きく曲がったら林の中に入ったことにして、セカンドショットは7Iで横に出すだけ。そこから3打目をウェッジで打つ、なんてことをやってたんですよ。 これなんかは典型的なランダム練習になるんでしょうが、確かに1打1打に真剣になりました。 昨日も書いたように、今週土日はジュンクラシックCCでラウンドです。 同コースのウェブサイトにはホールごとの詳細なコースガイドが掲載されているので、それをプリントして金曜日の夜にシミュレーションしてみようかな。 それではまた。 練習の多様性 [Practice variability]→スキル獲得中に経験する動作、および文脈特性の多様性 →将来のスキル遂行能力を高める効果がある (恒常練習(constant practice)と多様練習(variable practice)による保持および転移テストを比較すると明確 →練習の多様性はエラーの増加量と関連がある 練習の多様性を実行するためには →パフォーマンスの身体的およびスキル特性を評価する →クローズドスキル練習状況の多様化(ex.ゴルフでクラブ変えながら練習する) →オープンスキル練習状況の多様化(ex.フォームを変えながら練習する) [Blocked,Random, and Serial] ブロック練習(Blocked practice) →同じ課題をひとまとめ(ブロック)にする (AAAAAA BBBBBB CCCCCCのように学習する) ランダム練習(Random practice) →一回一回課題が異なる (ABCABC ABCABC ABCABCのように学習する) シリアル練習(Serial Practice) →一回一回課題は異なるが、同じものを連日行なう (BACACB ACBCBA CBACBAのように学習する) ⇒練習中のパフォーマンスでは、ブロック>ランダム ⇒テスト(練習から時間が経ってる)でのパフォーマンスでは、ブロック<ランダム tom@tomfieldinggolf.net トム フィールディング ゴルフ スクール
ゴルファーは、たいていどこかの時点でゴルフレッスンを始めたいと思うものです。でもどうしたら、そのレッスンが正しいもので、またそれを最大限に生かしていると、わかるでしょうか。これからお話しすることは、レベルを問わず全てのゴルファーのお役に立つはずです。 ゴルフを始めてみたい方には頼れる情報となれば、また、そろそろハンディキャップを下げたいと思う方にも、気が付いたら最後のセンテンスだったとなれば幸いです。 ゴルフレッスンを最大限に生かす方法 レッスンの最中には レッスンの中身がはっきりとわかるためには、簡潔な説明と聴取が必要です。注意深く聞いて、何を求められているか分からないときは質問しましょう。 バカな質問はないことを思い出しましょう。 感覚はあてにならないので、自分の姿を見てみましょう。感覚は定期的にチェックしないと変化していくものなので、感覚よりも見える形の方が頼りになります。 良いゴルフコーチは、スイングの方法を鏡の前で示し、その写真を撮って説明し、またビデオに撮り、レッスンの目的に合う模範スイングと比較します。 模範スイングのモデルは必ずしもその時のナンバーワンプレーヤーである必要はありません。しかし、目標とすべき理想的な動きを実際に示してくれるものです。 辛抱強くなりましょう。 初心者であろうと50年プレーしていようとゴルフスイングを習うのは時間がかかり、結果がでずに、イライラする時があるものです。 ひどいショットが出たためにレッスンを途中で投げ出してしまい、しばらくはレッスンを再開しないかもしれません。 この理由は単純です。 頭が体に、やったことのないことをやるよう命じているためです。 新たな動きを体が覚えるまでは、頭と体がバラバラなので、このようになっているだけなのです。 心を開いて耳を傾ける姿勢が大切ですが、ただゴルフインストラクターがプロだからというだけで、その人の言う事が正しいと決めつけてはいけません。 それが正しいという証拠が示されないときはそれを求めてみましょう。 最も良い証拠は、やるように言われたことをやって良い球を打っている写真と、理にかなった説明です。 また良いゴルフインストラクターの特徴は、聞かれなくとも自分から進んでその証拠を示してくれることです。 レッスンのあとで レッスンのあとの復習で最も効果があるのは、新しいスイングを、毎日、最低でも10分程度(長いほど、そして頻繁に行うほど効果的です)、素振りをすることです。 球を打とうとして球に向かうと、頭の中の意識ではなく、体が、スイングを支配してしまい、意図した通りにならないことを胸に刻んでください。 機会さえあれば、体は最も楽な形をとろうとして、もとのスイングに戻ってしまいます。 体に新しいことを教える方法は、ボールを打たずに、ゆっくりとスイングすることです。 覚えようとしている新しい位置、スイングを何度も止めて、体に正しい形を教えます。 これにより体はその位置の感覚を覚えることができます。 新しい動きがいくぶん自然になってきたら、実際にボールを打っていきます。 練習ボールを打つ際には、1球打つ前に、3回か4回練習スイングをして、体に動きを教えながら打つようにします。 意識せずに正しい動きができるようになれば本物です。 本当にゴルフがうまくなりたいですか。 ここにあるコラムの抜粋は、有名なゴルフ雑誌に1998年に書かれたものです。 差しさわりがあるので、著者の名前は伏せておくことにします。 「ホーガンはかつて、『学ぼうとする人を見つけることができないので教えないのだ』 と不快そうに言った。 彼の後に続いた2世代のゴルファーたちは、ホーガンが間違っていたことを証明した。そしてそれは、彼が犯した最も幸せな過ちだったと、おそらく彼自身も同意するだろう。」 何と的はずれなことを、この著者は言ったのでしょう。事実は少しも変わっていないのです。もちろん、だれでも良いスイングを学びたいと思ってはいるのです。しかし、それがベン・ホーガンの言いたかったことではありません。ホーガンの発言の趣旨は、ほとんどのゴルファーは、「最後までやり遂げる」 ことをしないこと、つまり間違ったスイングを直すのに、避けることのできない結果である不愉快さを克服しようとしないことにあったのです。 その代わりに、ゴルファーはゴルフ上達の「ばんそうこう」方式を取り入れてしまっているのです。これは、比較的痛みを伴わないのですが、スイングの間違いを正すのではなく、症状を抑えるだけのものなので、効果がありません。 ゴルフスイングは、お金をふんだんに使っても、1週間か2週間、練習したくらいで覚えられるものではありません。それほどすぐに身に着くものではなく、また努力しないで得られるものでもありません。しかし、ゴルファーは、そうできると思い込んで(またはおそらく期待して)いるようです。上達したいのなら、どの部分でも直そうとするときには、十分練習した結果、頭と体の協調関係が出来上がるまでは、ひどいショットがでて、スイングが、妙な感じで、とても不自然に感じられるということを、まず覚悟せねばなりません。 どのゴルファーも毎年上達する目標をもつべきですが、ほとんどのゴルファーは、あるレベルまで達すると、それ以上は上達しなくなります。ある研究によると、アベレージゴルファーはプレーして3年たつとこのレベルに達してしまうようです。わたしには、理由は単純に思えます。 正しく練習していない、良いインストラクターについていない、スイングの向上の初期に生じるイライラ感とぎこちなさを克服するまで、練習プログラムをやりとおしていないということです。 ほとんどのゴルファーにとって、真に上達するための道は簡単です。まず、一つの変えたい箇所について、最低でも3週間から1カ月は練習する(正しい箇所について練習しているのを確認してください)、できるだけ良いインストラクターを見つける、そして、しばらくはイライラ感があることを覚えておくことです。 ゴルフ指導の 「ばんそうこう療法」 ゴルフレッスンを受けたことがあれば、ばんそうこう療法を経験したことがあるでしょう。 ばんそうこう療法と呼ばれる理由は、それが、本当の問題ではなく、ばんそうこうのように、その症状だけを治す一時しのぎのものだからです。そして、明らかにこの種のゴルフ指導で、ゴルフの腕を大きく向上することはできません。 これから先を読む前に、これはずっと上手なゴルファーになりたくて、よろこんで時間と努力をつぎ込むことを惜しまず、目標を達成するために必要な献身をいとわない方に向けたものだということを念頭においてください。 わたしは、そのような観点から、ばんそうこう型ゴルフレッスンを批判しています。 ばんそうこう療法ではなく、根本的なスイングの変更を求める人を教えたいと思っているからです。 わたしは、ばんそうこう療法に批判的ですが、ほとんどのゴルファーは、根本的なスイングの変更を望んでいないという単純な理由から、ばんそうこう療法も、そのような需要に応えるという存在意義はあるものと思っています。 ここにほとんどのゴルファーにおそらくお馴染みの、二つの一般的な、「ばんそうこう療法」があります。 1) スライサーは、スライスはインパクトでのオープンクラブフェースによるものなので、これを治すには腕を回すか他の方法でクラブフェースを閉じる必要があると指導されます。なぜクラブフェースが開くかを見つけ出してからそれを解決するのではなく、ばんそうこう療法は(オープンクラブフェースという)症状を覆い隠すことに焦点を当てるからです。 2) 右利きのゴルファーでスイングのトップからいきなり手で打ちに行く人はディボット(クラブで芝の削れた跡)が目標の左に向かっています。従って、ゴルファーは、インサイドアウトに振るように言われるか、ダウンスイングをはじめるときにクラブを殆ど垂直に落とすように言われるか、ダウンスイングの初めに肩を止めるように言われます。ばんそうこう療法では、「なぜゴルファーはトップからいきなり打ちにいくのか。そんなことはどうでもいい。とにかくそれをするな!」というものです。 治療法は、問題と同じくらいまずいことも多いのですが、ばんそうこう療法は基本的に試行錯誤の方法論なので、一時的に症状を変える解決法を見つけることができますが、問題を解決したことにはならないのです。 ばんそうこう療法は、通常、ゴルフレッスン中に、生徒がボールをより上手に打てるようにするための即効薬に集中します。 また当然のことながら、即効薬は、大抵のゴルファーも望むところです。(彼らのためにはならないことは知らないのですが、この点は後で説明します。) ゴルファーのほとんどがすぐに結果を欲しがるために、ゴルフインストラクターは、その欲しがっているものを与えようとします。 問題は、本当の問題に集中しないために、ばんそうこう療法はゴルファーの可能性を著しく狭めることに加えて、簡単に上手くなれるという間違った期待感を抱かせがちです。 それでは即効策の何が問題なのでしょうか。その質問にもう一つの質問でお答えしましょう。何かとても難しいことを習おうとして、すぐに上手くできたと思ったのはいつでしたでしょうか。 わずか数ヵ月間の練習で(体操のトレーニングをそれ以前にはしたことがない仮定ですが)、平均台で宙返りをしていつも安全に足から着地できると思いますか。上級プレーヤーのゴルフスイングは、これよりも一段と正確なものですが、失敗した結果に背骨を折る危険が伴わないために、そのように見えないのです! もしあなたが、ゴルフの腕を本格的に磨きたいという気持ちをもつ少数のひとりだとしたら、ゴルフスイングの基礎を改善しなければなりません。 そして、ゴルフゲームを改善する長期的アプローチをとらなくてはなりません。 練習の中心は正しいスイングが何であるかの理解を深めることにあり、正しいスイングの基礎を、体に覚えこませるのは、時間と練習と決意を要することを、覚悟しなくてはなりません。 上手くなる前に、一時的に下手になっても驚かないことです。 一時的に下手になってしまう理由は簡単です。 体が前にやったことのないこと、つまり、体がやりたいことと違うことをやろうとするために、筋肉の動きに協調性が失われるからです。これはスイングを向上させる際に、あたかも、「小さな戦争」が起きているようなものです。 頭が体に新しいことをするように命じても、体はそれに反抗し、既に知っていること(体にとって楽なこと)をしようとするのです。 ほとんどのゴルファーが変化を避けるこの体の要求にすぐに屈してしまいます。 というのは、この戦いがこんなにも長引くものだと知らないか、そもそもはじめからそんな戦いがあると認識していないからなのです。 ゴルフスイングの本当の改善はすぐには起きず、また痛みを伴わないものでもありません。もし、初めにこのことを知っていれば、成功する見込みはずっと高くなります。 死ぬほど一生懸命練習する必要はありませんが、(効果的な練習は、すればするほど上達しますが、やりすぎる必要はありません)、何が起ころうとしているかを知っていなければなりません。基本的に上達は長くてゆっくりとした旅のような過程で、ひどい球を打ち始めても練習を続ける心の強さをもっていなければなりません。そして次の私の言葉を信じてください。「根本的な変化を遂げようと思うならば、ひどい球を打つ過程を乗り越えて行かなければなりません!」 ゴルフは挑戦であり、それがまたゴルフの魅力です。 だれもが上達の方法を探していますが、たいていのゴルファーはそのために何が必要かが、わかっていません。 もし本当に上手くなりたいのであれば、その場しのぎの解決策は忘れて、ゴルフスイングの基本を改善する長期的アプローチをとりましょう。 トム・フィールディングはオーストラリアとアジアを舞台に長い経験を有するゴルフインストラクターです。もっと詳しく知りたい方や日本語か英語でのレッスンをご希望の方はウェブサイト www.tomfieldinggolf.netをご覧いただくか、電子メールで tom@tomfieldinggolf.net 宛てご連絡ください。 基礎理論。 (はじめに) ゴルファーが上達する為に何をすべきかという情報はとどまるところを知りません。ゴルフ雑誌は、何をどう練習すべきかというヒントで溢れ返っています。目にしたこと全てをやってみようとしたら、毎日数百時間の練習が必要でしょう。上達しようと思っているゴルファーにとっての本当の問題は、練習に費やせる時間を如何にしたら効果的に遣うことが出来るかということです。これは難しい様に聞こえるかもしれません。確かに、これはたやすい事ではありません。ただ、間違いないことは、もしゴルフの練習がシステマティックでない場合、最善の場合でも、上達は行き当たりばったりの結果でしかありません。残念ながら、多くのゴルファーが練習時間の大部分を浪費しているというのは事実です。さらに悪いことには、ゴルファーが常時さらされる山ほどのヒントや理論等により混乱を招いています。貴方が必要とする情報を取り出すため、これらの情報をどうやって選別しますか? 上達パズルの数多くの構成部品を一つにまとめることが必要です。一人一人によって、解決策が違うことを理解することが大切です。一般原則が個々のゴルファーに対し個別・特別的に適応される必要があります。 正しい練習を裏打ちする2つの基本概念(キーコンセプト)があります。一つは、如何なる要素がよいゴルファーを生み出すかという知識です。風車はこれを図示しています。もう一つは、いかにして技術を上達させるかという知識です。ひとりのゴルファーの技術を上達させる為にふたつの上達モデルを述べてみましょう。各個人の練習プログラムは、これらのモデルに沿って開発することが出来ます。 (風車) 如何なるスポーツにおいても、競技者の成功は4つの要素により決まります。ゴルフの場合、これらの要素は、 = プレイヤーの技術的なレベル (個々のショットを如何にうまくプレイできるか) = プレイヤーの身体的な属性 (筋力、柔軟性) = プレイヤーのメンタルな技術 (集中力等) = プレイヤーの戦略面の技術 (コースマネジメント) ゴルファーは、これらの要素の一つあるいは複数が良くなるが故に上達するのです。正しいトレーニングは、通常トレーニングファクターと呼ばれるこれら4要素の改善に焦点を当てて参ります。ゴルファーの能力および上達とこれらの各要素との関係を後の風車に示します。 風車は、相互に接続された4つの三角形から成り立っています。それぞれの三角形は一つひとつのトレーニングファクターを表します。それぞれの三角形のサイズは、象徴的に重要な意味を持っています。技術三角形は他よりも大きくなっています、なぜならばこれはゴルファーの基礎ですから。正しいショットをする技術がなければ、その他は一切関係ありません。ビギナーは風車の外に位置します。トレーニングファクターが進歩するに伴い、矢印の方向、中心に向かって進みます。名手のレベルでは、4要素は合流し、ゴルファーは高度かつ調和的に発達した4要素を身につけています。 ゴルファーの上達のあらゆる段階において、各トレーニングファクターの発達度合いを示す風車上のポイントを見定めることが出来ます。仮にこれらの4つのポイントを線で結ぶと、これらのポイントで囲まれた面積がそのゴルファーの熟達の尺度となります。 あるトレーニングファクターが他のファクターよりも進歩が送れていることがありえ、この場合には、そのゴルファーの才能はアンバランスな影響を受けているということになります。各トレーニングファクターの進歩は連続的なプロセスではありますが、ゴルファーが通過していく過程には明確な段階があります。風車の腕の一つ一つはこれからの段階に区分することが出来ます。各段階の間の線は、進歩過程において通過する里程標と考えることが出来ます。これらの区分について次に述べます。 技術的レベル 技術三角形の7段階を下記の図に示します。連続的に高くなっていく段階において、ゴルファーはその下の各段階の能力を身につけていなければならないということを理解しておくことが大切です。例えば、確実にボールを捉えることが出来ていない段階でショット形成に取り組むことは、無駄なことであります。 身体的属性 プレイヤーの身体的な期間は、多くのゴルファーが考えるよりもはるかに重要です。ある人がゴルフの学習を始めた時には、その時に持てる生物的運動能力(瞬発力、柔軟性、持続力、速度および連携)をゴルフスイングに適合させます。この能力は各プレイヤー毎に極度に異なります。最終的にこの適合プロセスは完成段階に到達し、足踏み状態に入ります。ゴルファーが優秀な運動家でない限り、身体的要素が上達の上限を決定するものと思われます。身体的に限度となっている要素が見つかれば、これを引き上げる為に特別な訓練が実行できます。多くの「アベレージ」ゴルファーは、その身体の故にアベレージなのです。名手のレベルでは、ゴルファーは優秀な運動家でなければなりません。 メンタル技術 風車のこの腕の部分は身体的属性に類似しています。ビギナーのその時点において有するメンタル技術はゴルフゲームに適合していきます。適合が完了すると、これを向上させるための特別な訓練が行われない限り、足踏み状態に入ります。名手たちは、訓練の大きな部分をメンタル技術の向上に充当します。 戦略的技術 ゴルフを始めた時は誰でもただ一つの関心『ボールを打つ』を持っています。ホールは大して重要ではありません。ボールが確実に打てるようになってくると、関心は目標としてのホールに向けられるようになります。コントロールがよくなってくると目標は最早ホールではありません。何れがもっとも適正な目標であり、いかにしてボールをそこに持っていくかを決断せねばなりません。これらの戦略的決断は、コースマネジメントの基本要素であります。名手のレベルでは、ゴルファーは協議のプレッシャーと戦いつつ、正しいコースマネジメント決断が出来る能力を持たねばなりません。 開催者:トムフィールディングゴルフスクール
ウエブ:https://www.tomfieldinggolf.net/2020-summer-golf-camp-in-japan-en.html 開催日:2020年夏休み8月16日~ 8月22日・ 年齢制限:年齢・性別・レベルは関係なし!どなたでも参加できます! 滞在先:ボーディング(学生寮) ゴルフ&英語:初心者~プロを目指す方までOK 費用:1週間 TWIN SHARE / ツインシェア • 6 nights / 7 days: APPI Grand: JPY330,000) / JPY165,000 per person • 6泊7日/“安比グランド 又は本館” 宿泊ゴルフパック: JPY330,000(一人当たり165,000円) SINGLE USER / シングルユーザ • 6 nights/ 7 days: “安比グランド 又は 本館 宿泊ゴルフパック(single:JPY220,000) 6泊7日//“安比グランド 又は安比グランド 本館” 宿泊ゴルフパック:シングルユーザ (一人当たり220,000円) Golf Camp Schedule: 2020年8月16日(Sunday) Day #1 Itinerary: Travel to Appi Golf Resort (Shinkansen / car / Flight) Shinkansen, local train to the APPI Kogen, shuttle to bus to the hotel Arrive at APPI Resort for check in at 3pm 1. 新幹線で東京駅を出発 (Depart Tokyo station by Shinkansen) 2. 盛岡駅に到着 (Arrive at Morioka station) 3. ホテル安比グランドまでのシャトルバス送迎 (Shuttle bus to APPI Hotel Grand) 4. ホテル安比グランドに到着Arrive at APPI Hotel Grand check in from 3pm) 5. レンジにてウォーミングアップ、スイング動画撮影 / Swing check at the driving range. ●盛岡駅 ⇔ ホテル安比グランド 無料シャトルバスの場合 ※詳細は→ https://www.appi.co.jp/m_shuttle_bus/ ※八幡平市で運行しているバスです。(事前予約制) ●盛岡駅 ⇔ 安比高原駅 電車の場合 (添付の時刻表でご確認ください) ※安比高原駅からホテルまでは、フロントにて送迎致します。 ※安比高原駅の到着時間を事前にホテルまでご連絡ください。 https://www.appi.co.jp/stay/hotel_appi_grand |
トム・フィールディング
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