Tom Fielding Golf School Japan
スクエアに構えて、なぜボールは右に出ない? 世界のトップのバンカーショット、打ち方のポイントを詳細解説 現在、バンカーショットのアドレスはオープンスタンスではなく「スクエア」スタンスが主流になっているという。でも、スクエアに構えてフェースを開いたらボールが右に飛んでいってしまうのでは? そうした疑問に引き続き目澤秀憲が答えていく。 バンカーショット=オープンスタンスはもう古い! なぜ世界のトップはスクエアに構えるのか? バンカーショットというと、オープンスタンスで構えるのが基本だと教わった経験がある人も多いと思われるが、PGAツアー選手のバンカーショットを見ると、ターゲットに対してスクエアに構えている選手が多い。いったいこれはなぜか? スクエアに構えるメリットとは? 松山英樹のコーチも務める目澤秀憲に聞いてみた。 インから下りるから入射角がゆるやかに これまで「バンカーはフェースを開いて右を向け、そのぶんスタンスはオープンにする」と教わってきたが、海外の選手たちはどうしてスクエアスタンスで打っているのか? 「硬いグリーンや厳しいピン位置ではスピンをかけないと寄らない状況が多々あります。だからクラブをインサイドから入れて砂を薄く取るんです。むしろクローズに立てと言う人もいるくらいですよ」(目澤) 日本流のアウトサイドイン軌道ではスピンがかからない? 「アウトサイドから入れるとヘッドが深く入って砂が多く取れすぎてしまったりして距離感が合わせにくい。インサイドから入れれば入射角がゆるやかになるので、スピンを計算してピンをデッドに狙っていけます。ただし、砂が硬いバンカーなどアウトサイドイン軌道でリーディングエッジから入れたほうがいい場合もあるので見極めが大切です」 スクエアスタンス>>入射角がゆるやかに スクエアに構えてクラブがインサイドから下りればインパクトがシャローになり、砂が薄く取れる。つまりフェース面をしっかり使えてスピンをかけられるということ オープンスタンス>>入射角が鋭角に オープンに立ってアウトサイドイン軌道だとクラブが鋭角に下りてヘッドが砂に深く入りやすい。スピンは少なくなってランが出る アメリカで戦うようになってからスクエアスタンスの打ち方も覚えたというプロ選手。コースによって砂質が変わるため両方の打ち方を状況によって使い分けている >>でも、スクエアに構えたらボールが右に飛ぶのでは? 現在、バンカーショットのアドレスはオープンスタンスではなく「スクエア」スタンスが主流になっているという。でも、スクエアに構えてフェースを開いたらボールが右に飛んでいってしまうのでは? そうした疑問に引き続き目澤秀憲が答えていく スクエアに構えて、なぜボールは右に出ない? 世界のトップのバンカーショット、打ち方のポイントを詳細解説 お手本はジョン・ラームフェースを開いてバウンスを利かせながらシャローに打つとのことだが、スクエアスタンスでフェースを開くと右に飛ぶのではないだろうか? 「SWはもともとフェースが少し左を向きやすいので開いてちょうどいいんです。しかし、それでもフェースが右を向きすぎるので、ジョン・ラームのようにボールから離れて手元を低くして構えるのです」 ただ、手元を低くすると手首にタテのコックが入りクラブは鋭角に下りやすくなる。そのため、バックスウィングの上げ方に工夫があるという。 「ラームのようにバックスウィングでコックを斜めに入れて、ダウンスウィングではインサイドから下ろしていければ、ゆるやかな入射角で砂を薄く取ることができます。そしてインパクトでヘッドが手元を追い越しているのはヘッドが走っている証拠です」
0 Comments
|
トム・フィールディング
|