Tom Fielding Golf School Japan
今回のテーマは、グリーンの読み方です。 0 Comments 目からウロコのゴルフ・レッスン You Can Do it! 今回のテーマは、グリーンの読み方です。 (※解説はすべて右打ち用に書かれています)。 オーストラリア・プロ・ゴルフ協会(PGA)で最高レベルとされるトリプルAに認定されているレッスン・プロ。豪州国内はもとより、日本、シンガポール、マレーシアなど国際的なコーチとして活躍中。コンピュータを利用するなど最新のゴルフ理論と分析で定評がある。世界を股に掛けて活躍するレッスン・プロ、たろうが初心者からシニアまで誰でも簡単に練習できるゴルフ上達法を教えてくれるこのコーナー。
グリーンの読み方~スコアの3割を占めるパットに自信をつけよう! 一生懸命練習してもなかなかスコアがよくならない? ちょっと待ってください。パッティングの練習は十分ですか? プロのような正確な判断と繊細なタッチは無理でも、ある程度明確なイメージを持って打てるだけの目と感覚は養っておきたいもの。今回は、グリーンを読み取る際のポイントと、パッティングの感覚をつかむための練習方法を紹介します。グリーンの読み方~スコアの3割を占めるパットに自信をつけよう~ 「グリーンが読める」とは、グリーンの状態がボールの転がりをどう左右するかを見極められるだけの技術と知識を備えているということです。パッティングの際に考慮しなければならない点は基本的に2つ。第1に、ボールがカップに向かって転がっていく時に、グリーンのうねりや表面の状態がどう影響するか(つまり、左から右なのか右から左なのか、上りか下りか、速いのか遅いのか)。次に、ボールにどれだけの力を加えればよいか。これは、最初の点を考えた上でボールがカップに到達するように、または入らないまでもカップを越えて15インチ(約40センチ)以内で止まるようにするには、ということです。グリーンのどの位置からでも、この点を心に留めておいてください。 グリーンの速さをどう読むか スプリンクラーがグリーンに水をまいているところを近くから見ると、水の流れ方によって傾斜の向きが分かります。もちろん、プレー中にはめったにそんなチャンスはありませんけれども。 まずボールが転がる方向を大まかに把握するには、グリーンに近づいていく時に全体の形状を見渡してみることです。高い所と低い所を探してそれが見つかったら、ボールが転がっていく大体の方向が分かるでしょう。パッティングの際には高い方を狙って打ち、その傾きによってボールが自然に低い方に転がるようにします。けれども、時としてボロー(グリーンの傾斜やうねりがボールの転がり方に及ぼす影響のこと)は非常に微妙で簡単には分かりません。 特にカップの付近では判断が難しいものです。その場合には、次の2点を覚えておくと役に立つでしょう。 ●グリーンに載ってからボールがどう転がったか、(いきなりチップ・インでもしない限り)自分が打ったパットの軌跡を順に覚えておくこと。これは、次にどう転がるかを判断する重要な手がかりとなる。ほかのプレーヤーのパットを参考にするのもよいが、そのラインの延長線上に立ったりして邪魔をしないように。もちろん、同じコースで頻繁にプレーすれば、各グリーンの傾向が徐々に分かってくる。 ●カップの縁の状態を観察する。水が不十分な部分の芝土は荒れてぽろぽろ崩れてくるので、そうした状態の側にわずかに傾斜していることが分かる。例えばカップの右側がより劣化していれば、微妙に左から右に傾いているということ。 そのほか、グリーンの速さを見極める際に考えなくてはならないのは、 ●カップまでの傾斜は上りか下りか。 ●芝が刈られているか。 ●湿っているか乾いているか。 ●場合によっては、風の強さと向きも影響する。 グリーンを読む力を伸ばす練習 グリーンの速さに対する判断力を高めるための練習方法はいろいろありますが、ここでは2つ紹介しておきます。 最初の方法は“リープフロッグ(馬跳び)”と呼ばれるもので、ティーまたはマーカー2つとボール4、5個を使って異なる距離を打ち分けていく練習です。もう1つはグリーンのセンターからエッジに向かって放射状にボールを打っていく方法。いずれもグリーンの速さに応じた距離感覚を身に着けるのに効果的です。 1.リープフロッグ・ドリル マーカーを2つ用意し、手前と奥に1つずつ、約3メートル離して置きます。適当な距離からこの2つのマーカーの間に5つのボールを順に打っていきます。簡単そうですが、1つ約束があります。それは、1球目より2球目を遠くへ、2球目より3球目を遠くへ打つというように続けて、5球目は奥のマーカーより手前で止めなければならないという点。この練習はグリーンの速さに深く関係していますが、 的となるものがあるわけではありません。ポイントは異なる距離のパットの感じをつかむことです (写真①~⑤)。 この練習は次のように応用できます。 ●上の説明のように近い方から順に打っていってもよいし、逆に遠い方から始めてもよい。 ●短い距離で成功したら、打つ位置から手前のマーカーまでの距離を1メートルずつ伸ばしてみる。 ●2つのマーカーの間隔を狭めてみる。 ●傾斜のある所で試してみる(上り・下り・右下がり・左下がり)。 ●いろいろな場所でやってみたら、次に苦手なラインや距離を選んで練習する。 ゲームに入る前、特に馴染みのないコースでは、この練習でそこのグリーンの速さを確かめておきましょう。そうすれば、ゲーム開始直後でもグリーンに惑わされずにすみます。 2.グリーン・エッジに向かって打つ 2番目の練習方法は、グリーンのセンターからエッジに向かってボールを打つというシンプルなもの。大事なのは、ボールが毎回パター1本分の長さだけエッジから外へはみ出すようにしなくてはならないという点です。センターからエッジまでの距離は場所によってさまざまですから、この練習では特に距離感のつかみ方がカギになります。ご存知の通り、実際のプレーではパットがカップ手前でショートしてしまうということがよくありますから(写真⑥)。 ① リープフロッグの練習では3メートル離れた2つのマーカーの間がターゲット・ゾーン。 1球目は、手前のマーカーをやや越えて止まるように打つ ② 2球目は1球目をやや越えるように ③ 同様に3球 ④ 目4球目も同じように打つ ⑤ 5球目は奥のマーカーを越えないように気をつけて下さい。 ⑥ グリーンのセンターからエッジに向かって打つ。ぐるり1周すると、グリーン全体の傾斜や状態がつかめて、パットの速さに及ぼす影響が分かってくる まとめ パッティングの上達はスコアを減らすための近道です。 つまり、グリーンを見極める力がつけば、好スコアにつながるということ。統計によれば、ハンディキャップに関係なく、どんなプレーヤーでもパッティングが合計スコアの約3分の1を占めているのです。ですから、自分を助けると思って可能な限りパッティングの練習に時間を割いてください。特にゲームの前に練習しておけば、出だしのグリーンでの失敗を避けられる上、フェアウェイ・ショットが好調な時には格好のご褒美になるというわけです。 それでは皆さま、ハッピー・ゴルフィング! トム・フィールディングゴルフスクール(ザ・ゴルファーザ・ガイド) トム
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トム・フィールディング
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